
“食”の専門性で、道の駅から宮地岳の魅力を発信
隊員
川野弘志さん
日時
2026/02/17
-まずは宮地岳にある道の駅のミッションについて教えてください。
天草・下島の中央部、山々に囲まれた小さな盆地に広がる宮地岳町。
廃校となった小学校を再活用し、地域の拠点としてオープンしたのが「道の駅宮地岳かかしの里」です。産直野菜や加工品、地域ならではの土産品が並び、来訪者を迎える“地域の玄関口”として親しまれています。
川野さんは天草市地域おこし協力隊として、「道の駅宮地岳かかしの里における集客力アップと地域の魅力発見」をミッションに、地域の皆さんと連携しながら、商品開発やイベントづくり、情報発信などに取り組んでいます。
地域資源を「売れる形」に整える仕事に
-今までのスキルをどのように活かされていますか。
道の駅で扱う商品の開発・販路拡大等の業務に関わっています。地域の素材やアイデアがあっても、「商品」として販売するまでには、表示や手続きなど越えるべきハードルが多くあります。そのため、“食”に関わる経験を活かし、地域の皆さんと一緒に実務面を整理してきました。商品ラベル表記の整理や確認、栄養成分の分析に関する助言、パッケージや関係法令に関するアドバイス、保健所申請などの手続き支援など。
「良いものがあっても、売場に並ぶまでが大変です。だからこそ、そこを一緒に整えていきたいです。」道の駅の魅力を高めることが、地域の収益にもつながっていきます。

竹を活かした「天草メンマ」で、新しい特産品づくりにも挑戦!
-地域資源の活用として取り組んでいることはありますか。
宮地岳では、地域運営組織と連携し、竹林の資源化に向けて「天草メンマ」の開発にも携わりました。地域資源を活かした新しい特産品として注目され、今は道の駅限定での販売にもつながっていま す。
また、地元産の大豆やお米を活かした味噌づくりなど、宮地岳らしさが伝わる商品づくりも進めています。川野さんは「生産者さんや道の駅の収益に貢献できる商品開発を、地域の皆さんと一緒に進めていきたいです」と話します。


ECサイト整備にも取り組み、「買い続けられる仕組み」をつくる
-道の駅での販売ルートの工夫はありますか。
道の駅の魅力は「来て買う」だけではありません。そこで、道の駅のECサイト整備にも着手しています。「ECサイトを作成しました。今後は販売実績を見ながら、掲載商品のブラッシュアップも含めてリニューアルしていく予定です」と川野さん。地域の商品が外へ届く導線をつくり、道の駅と生産者の挑戦が続いていく仕組みづくりを進めています。
“体験”を通して宮地岳を好きになってもらいたい
-道の駅を通じた地域の魅力発信とは。
地域の魅力は、商品だけでなく「その土地で過ごす時間」でも伝わります。川野さんは、地元団体や住民の皆さんと連携し、竹林でのたけのこ掘り体験など、地域資源を活かした体験型イベントの企画・実施にも関わっています。
「観光客だけでなく、宮地岳に住んでいる方々にも、もっと道の駅を利用していただきたいです」という言葉のとおり、道の駅が地域の皆さんにとっても“使いたくなる場所”になるように、日々工夫を重ねています。

天草で協力隊を目指す方へ
地域おこし協力隊の仕事は、地域の魅力を見つけ、磨き、届けていくことだと考えています。「過疎地で少子化、宮地岳には400人しかいませんが、楽しく暮らしています。天草でずっと楽しく暮らすのが今の目標です。まずはぜひ宮地岳に遊びに来てください。志が似た人が集まってくるのではないかと思っています」
道の駅を拠点に、商品・体験・情報発信を組み合わせながら、宮地岳の価値を外へ届ける取り組みが進んでいます。宮地岳での挑戦は、天草で地域と関わりながら暮らす未来を考える方にとって、一つのヒントになるはずです。
取材・文/くまもと地域おこし協力隊ネットワーク
※記載の内容は取材時(2025年11月17日)のものです
天草市地域おこし協力隊
川野弘志
出身:福岡県北九州市
所管課:観光振興課
配属先:株式会社宮地岳(道の駅宮地岳かかしの里)
着任:2024年11月
雇用形態 企業派遣型
活動ミッション:道の駅宮地岳かかしの里の集客力アップと地域の魅力発見
主な業務:
・団体客誘致に向けた営業活動
・イベントの企画・調整・実施
・地域資源を活かした商品・体験メニューの開発・ブラッシュアップ
・公式HPやSNS等による情報発信
道の駅「宮地岳かかしの里」
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