
人の温かさを感じられるふれあいが、性に合っている
隊員名
渡邉 信市さん
日時
2025/11/06
仕事を通して見えてきた、町の深い魅力
町役場と恐竜博物館に隣接する、御船町観光交流センター。ここが、観光情報発信を担う地域おこし協力隊、渡邉信市さんの主な仕事場です。
町の観光情報を収集したり、特産品や恐竜グッズを購入したり、喫茶スペースでくつろいだり。観光客にとっては「御船町の入口」とも言える場所でしょう。渡邉さんは、「御船町の印象を決める場所でもあると思っています。観光客の方に、町のよいところを知ってもらいたいですね」と、笑みを浮かべます。


御船町といえば、恐竜。日本で初めて肉食恐竜の化石が発見された御船町では、さまざまな「恐竜」コンテンツに触れることができます。その ひとつが、化石発掘体験。渡邉さんもガイドとしてたくさんの体験者を受け入れてきました。



「子どもたちに喜 んでもらえるのが、何よりうれしい。それにガイドの仕事をしていると、町の歴史や文化、お店を知る機会も増えて楽しいです。知るほどに、おもしろい町だなと実感します」と渡邉さん。かの西南戦争の折、2日間だけ熊本県庁が御船町に移設された話から、最近の個人的おススメ飲食店の話題まで、引き出しの豊富なこと。渡邉さんが地域に興味を持ち、楽しみながら学んでいることが伝わってきます。



温度感のあるコミュニケーションが、圧倒的に心地いい
御船町で暮らして、ここが良いなと感じていることは「山も川もあって自然が豊か。吉無田高原の夕焼けなんて最高ですよ。それでいて、スーパーや個人店も充実しています。あと、個人的には道路が渋滞しないところもいいなと」。車が好きで、休日はドライブを楽しんでいるそうです。
そんな渡邉さんが、取材中幾度も口にしたのは「地域の人がほんとうに優しい」という言葉。「何げない会話のなかに、あったかさを感じるんです。これって、ものすごく恵まれていることですよ」。
地域の一番の魅力は、人。
そして渡邉さんのように、地域の人たちのさりげない優しさに気づき、受け取って大切にできることもまた、地域おこし協力隊として重要なスキルなのでしょう。
御船町の紹介
九州・熊本県のほぼ真ん中に位置し、「恐竜の郷」としても有名。「ちょうどいい田舎」のキャッチコピーのとおり、空港や熊本市街地へのアクセス良好ながら町の7割が中山間地で、吉無田高原など自然の豊かさに触れられる点も魅力です。
御船町の地域おこし協力隊は、町内の団体等の希望を受け、町役場が窓口となって隊員を募集(業務委託)しています。

取材・文/家入明日美(編集室たんぽぽ)
記載の内容は取材時(2025年10月)のものです
御船町地域おこし協力隊
渡邉 信市

出身 熊本県熊本市
任期 2023年9月~2026年8月
雇用形態 業務委託 ※「一般社団法人御船町観光協会」所属
活動テーマ 観光情報発信。観光交流センターの運営や化石発掘体験ガイド等、観光業務をサポートする。
HP:御船町観光情報サイト「恐竜の郷みふね町」 https://www.mifune-kankou.jp
略歴:
縁あって、御船町の会計年度職員として勤めていたことがあります。町民の方や職員さんと話す機会も多く、とても親切にしてもらいました。こんな人たちと町のために働きたいなと思ったのが、地域おこし協力隊になったきっかけのひとつです。これまでほとんど営業の仕事だったので、その経験を観光の仕事に生かせています。
