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“ここでやりたい”想いと仕事が、自然につながっていきました

​隊員

島田 泰河さん

日時

2026/02/16

“顔が見える仕事”を求め、地域に飛び込んだ


-協力隊を選んだ理由を教えてください


大学卒業後は、関東のメーカーで3年間勤務していました。その中で「もっと自分の特性を生かせる働き方があるのでは」と思うようになり、地域コミュニティのあり方を見つめ直す機会が増え、地域に関わることの意味を実感できたことも大きな転機となりました。「顔が見える距離で人と関わる仕事をしたい」そんな思いから、地域おこし協力隊の道を選びました。



“海のある暮らし”と、新しい環境への好奇心が決め手


-なぜ天草(牛深)を選んだのですか


仕事を通じて九州出身の方々と関わる中で、どこか親近感を覚えるようになりました。皆さん頼りがいがあり、親分肌な雰囲気もあって、相性の良さを感じました。候補地を検討する中で「山より海がいい」、「関東から近い場所より新しいものを見てみたい」という思いが次第に強くなり、牛深への移住を決めました。


遠見山桜木展望所から望む牛深ハイヤ大橋
遠見山桜木展望所から望む牛深ハイヤ大橋

空き家を“見つける・整える・つなぐ”を地道に積み上げる


-普段はどんな活動をしていますか


活動の軸は、空き家の掘り起こしと利活用の仕組みづくりです。着任後は、空き家調査をもとに追跡調査を行い、所有者の意向を確認してきました。あわせて、利活用に向けた清掃や整備にも取り組んでいます。空き家は定期的な保全が欠かせません。その一方で、都市部など外からのニーズもあると感じており、情報発信を続けながらマッチングにつなげることが大切だと捉えています。



真浦で“移住者が泊まれる場所”をかたちにする


-宿づくりはどのように進めていますか


空き家を改修し、牛深町真浦地区で移住者向け簡易宿泊施設を2025年度中にオープン予定です。物件探しから決定までは、約7か月を要しました。

実際に動く中で、オーナー側と利用者側の条件がかみ合わないことや、室内に生活用品が残っており調整が必要なことなど、利活用には丁寧な合意形成が欠かせないと感じています。 また、「空き家には空き家になる理由がある。お金をかければ整えられるが、いかにお金をかけずにリノベーションするかが大切です。」という島田さんの言葉からは、試行錯誤の中で見えてきた学びが伝わってきます。現在は、1軒目の真浦地区で得た経験を生かし、船津地区でも2軒目の改修を進められています。


漁師町ならではの狭い通りで見つけた物件
漁師町ならではの狭い通りで見つけた物件
集中して作業中の改修の様子
集中して作業中の改修の様子

  

“途中でやめない”ことが、地域ではいちばん効く


-活動を通して感じた課題は何ですか


牛深で暮らしながら見えてきた課題として、「人口減少」「交通の便」「情報発信」「特産品を売ること」など、全国の地域にも共通するテーマがあります。そして、地方で取り組みを広げていくには、人口の多い都市部に向けた情報発信も大切です。何より大切なのは「途中でやめずに、長い目で取り組み続けること」だと思います。



牛深は“紹介したくなる材料”が日常にある


-牛深での暮らしの魅力を教えてください 


牛深は、県内で最大級の漁港を有する港町で、漁師のまちとしても知られており、海とともにある暮らしが今も自然に息づいているまちです。なかでも、隣家との間口が狭い町並みが続く「せどわ」には、牛深ならではの暮らしの気配や独特の景観が残っていて、細い路地を歩くだけでもこのまちならではの文化や日常を感じることができます。

「ここで暮らしていることを誇りに感じています。どのお店に行っても知り合いがいて、みんな家族のような存在。まちの魅力を、よそへ出たときにも自信を持って紹介できるんです。」これからも牛深の魅力をさまざまな場所へ届け、発信を続けていきます。


牛深漁港から望む牛深ハイヤ大橋
牛深漁港から望む牛深ハイヤ大橋

人がつながることで、まちは動き出す


-これからの展望について教えてください


人口減少を「課題」であると同時に「チャンス」でもあると捉えています。地域の中で

「これから牛深をどう盛り上げていくか」を話し合う動きがあり、その場に関わる中で

「人と人がつながることで変革が起こる」と実感しています。


将来の夢は「まちを作ること」。空き家一つひとつに役割を持たせ、歩いて楽しい町に

していきたいという構想です。退任後は、移住者向け宿泊施設の運営に関わる予定で「や

ったことがない仕事をして、常に勉強していきたいです」。


取材・文/くまもと地域おこし協力隊ネットワーク    

※記載の内容は取材時(2025年12月22日)のものです


​天草市地域おこし協力隊

島田 泰河

出身 茨城県
任期:2024年7月
所管課:牛深支所総務振興課
配属形態:個人委託 
ミッション:空き家の利活用
主な業務:空き家の利活用、修繕・管理、調査、空き家バンク登録 など

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