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執筆者の写真kumamotoOBOG

令和4年度「地域おこし協力隊交流会vol.1」を終えて..①

11月18日(金)

令和4 年度 第1回目の協力隊交流会を大津町にて開催させていただきました。

荒尾市地域おこし協力隊OB須田さんと、南阿蘇村地域おこし協力隊OB柚上さんをお招きして『協力隊として生きる』ことをテーマにお話していただきました。    

お2人とも、情報発信という業務の中で任期中に起業され、退任後はそのお志事が順調で、協力隊としての業務以外にスキルアップのために学ばれた経験、地域の方や職員さんとの関係性を退任後へつなげるポイントなどを伝えてくださいました。



須田さんが協力隊に入隊された時には、すでに結婚という人生設計も決まっていて、隊員の収入だけでやっていくにはどうする?という現状を突破するために、荒尾市内の飲食店のクーポンを作成し配布するという地域活動以外の時間を使ってアプリの開発を学ばれ、ブレイクポイントを迎えます。副業が軌道に乗った着任3年目に起業。その後、市場拡大中のメダカの養殖を始めることになり『IT ✕ メダカ』がスタートしていきます。

今後は、メダカの飼育作業を障がいのある方とコラボしていくことで『IT ✕ メダカ ✕ 福祉』という独自性のある展開を目指されています。

持っていたスキルと知り得たスキルから新しいアイデアへ。

荒尾市の山の中で育っているメダカとのコラボ、この先も目が離せません!


 

柚上さんは、現役1年目は「地域おこし協力隊」ではなく「地域あらし特攻隊」だったと仰っていましたが、行政と意見が合わないことも多かった中で「地域との温度差」に気がつき路線変更、2年目から地域や行政に耳を傾けていったことで「地域のキーパーソン」に出会え、3年目に起業、今のお志事に繋がったと言われます。今、依頼が一番多いのは行政からのお志事だそうです。

無理をせず、小さな「地域貢献」からひとつずつしていくこと。

そして退任した後、ここからが本当の意味で定住に向かうというミッションになるので、任期中の地域の方への『挨拶』は、とても大事です! お話の中に何度も出てくる『地域』という言葉の重みを、改めて意識させていただく機会となりました。


現役4年目の大津町地域おこし協力隊 川野さんからは「地域おこし✕マーケティング」というお話。

協力隊として決められたプロジェクトに携わることは基本中の基本ではありますが、特に役場の中で業務をさせていただいている隊員にとって、その業務を続けていくだけで退任後に繋がっていく可能性は(ん~かなり!!)低めです。 そこで任期中からマーケティングというビジネスの視点を持って取り組むことの必要性を感じられ、少し斜めの角度から協力隊という仕事を見ながら退任後を見据えていこうという内容でした。 業務内容に対する役場側と隊員の考え方の違いは当たり前。

それでも「ゴールを明確にすること」で、いくつかの通り道や回り道をしても、合意ができていれば結果に繋がるはず。だから、ポジショニングが大事!

協力隊としての立ち位置も明確にしながらブランディング、そしてコミュニケーションを取りながら役場側と同じゴールを目指ていきましょう。



入隊されたばかりの隊員にとって、今回のお話は、ちょっと刺激的だったかもしれませんが、『地方で生き抜く』ためにも、地域・行政との程よい関係性を保ちながら、ゴール(退任後)に意識を向けていっていただきたいと思います。


OBの須田さん、柚上さん、そして任期4年目の川野さん

ありがとうございました。


  

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